はじめに
標準のみを使っている場合、ユーザ登録をする際の部署名など、登録者によってバラバラに入力され、部署名でユーザを絞るのは難しいしということはないでしょうか?
ユーザと部署マスタの参照関係をはりたい!けどできないから、仕方ないかとなってしまっていませんか?
そんな時役に立ちそうなのが、Spring'16でベータ版リリースされた「グローバル選択リスト」。
今回は、グローバル選択リストについて紹介したいと思います。
グローバル選択リストの作成
選択リストの作成はいたって簡単!
「設定」→「作成」→「選択リスト」でグローバル選択リストのページにアクセスします。
あとは、通常の選択リスト作成とほぼ同じ。
- 上記画面で[新規]ボタンをクリックします。
- 「表示ラベル」「API参照名」を入力して[保存]ボタンをクリックします。
- 選択リスト値を新規作成します。
これでグローバル選択リストの作成は完了です。
続いて、作成した選択リストを設定してみましょう。
グローバル選択リストの利用
■ユーザに項目追加
作成したグローバル選択リストをユーザオブジェクトのカスタム項目として使ってみましょう。
「設定」→「カスタマイズ」→「ユーザ」→「項目」でユーザ項目のページにアクセスします。
- ユーザのカスタム項目の[新規]ボタンをクリックします。
- カスタム項目の新規作成画面で「選択リスト」を選択します。
- 下記のように入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
- 以降は、通常の項目作成と同じように保存まで行います。
<Tips>
Spring'16より「選択リスト値を厳格に適用する」チェックボックスがリリースされました。
データローダや連携ツールなどで、これまで選択リスト値にない値でも設定することができていましたが、
この「選択リスト値を厳格に適用する」のチェックを"オン"にすると、API経由でも選択リスト値以外の値が
設定できなくなりました。新規作成する選択リスト項目から有効無効の選択が可能となります。
ユーザページに配置されました。
■部署マスタオブジェクトに項目追加
同様にあらかじめ作成しておいた、カスタムオブジェクトの部署マスタにも選択リスト項目を作成して表示します
ユーザページと部署マスタに同じ選択リスト値が表示されました。
これで、部署名のメンテナンスも1か所でOKです。入力者による言葉のゆらぎを防ぐことができます。
まとめ
いかがでしたか?
グローバル選択リストは、各カスタムオブジェクトでよく使う選択リスト値(承認ステータスなど)を準備しておくとオブジェクト毎の言葉のゆらぎをなくすことができ、便利そうですね。
ぜひ使ってみてください!
Spring'16では、グローバル選択リストは、Developer Edition および Sandbox ではデフォルトで有効 となります。