はじめに
みなさん、こんにちは。
先週、長男の入学式に出席したのですが、教育現場も変化しているのですね!
教室と廊下が壁ではなくカーテンで仕切られていたことに戸惑いを隠せない日浦です。
さて、私的ネタはこれまでとして、今回は「Winter'16」から、対応手順が変わった機能について執筆をしたいと思います。
監査項目の設定
salesforce には、作成日、作成者、最終更新日、最終更新者といった自動で設定される監査項目が存在します。既存データの移行で上記監査項目に既存データの値を設定したいという移行要件はよく耳にしますが、これまで、初期移行などの際に、監査項目に入力データを設定したい場合には、サポートに依頼をする必要がありましたが、この機能が、「Winter'16」からサポートに依頼せずとも有効化できるようになりました。
有効化のために実施する作業は以下となります。
まずは、ユーザインターフェーズの設定です。
[設定] | [カスタマイズ] | [ユーザインターフェース] | [「レコードの作成時に監査項目を設定」および「無効な所有者のレコードを更新」ユーザ権限を有効化]の順に操作します。
次にプロファイルの設定を行ないます。
ユーザインターフェースの設定が完了していると「レコードの作成時に監査項目を設定」が表示されます。
上記設定が完了したら、DataLarderを使用して、実際にマッピングができるか確認してみましょう。
※注意点
- 初期移行実施後は、機能をOFFに!
- 標準のシステム管理者プロファイルは有効になりません。
対象オブジェクト
- Account
- Asset
- Case
- Contact
- Lead
- Note
- Opportunity
- Order
- PersonAccount
- ServiceContract
- SalesTeam
- Custom Objects
※注意点
これまでのサポート問い合わせ対象オブジェクトと対象が異なります。
(行動などへの設定はできず、代わりに添付ファイルなどにも設定が可能になっています。)
その他
INSERT時に限り値の設定を許可という点については、変更ありません。
UPSERTを実行した際、更新データがある場合には、エラーとなり更新ができませんので、移行データ量が多く、段階的なデータ移行を行う場合には考慮が必要ですね。
おわりに
昨年、DreamForceに行ってきたのですが、Winter16直前のタイミングでもサポートへ依頼する項目として説明をされていたセッションがありました。また、インターネットで検索をしてもこれまでサポート問い合わせだった機能なので、「サポートに依頼する」といった内容の記載が多いかと思います。
このようにsalesforce は年3回のバージョンアップにより、これまで出来ないと思っていた機能がいつの間にか出来るようになっている事が多々ありますので、常に新しい情報をキャッチアップするように心がける必要がありますね!