ナレッジの複数言語対応 標準編

皆さんこんにちは、ソリューション部の石川です。

リリカルスクールのそりゃ夏だ!の季節ですね。
今回はナレッジの複数言語対応に関して書いていきます。
単一言語に関連するナレッジの設定に関してはこちらをご覧ください。

複数言語の有効化

まずは複数言語を有効化する設定をしましょう。
設定>ナレッジ>ナレッジの設定>言語設定セクションから複数言語を選択し、そして翻訳する言語を追加します。

言語設定※デフォルトで追加できる言語はSalesforceで完全にサポートされる言語ですが
設定>組織プロファイル>言語設定より他の言語も追加できるようになります。

以上の設定だけで記事の管理のレイアウトが複数言語仕様に変更されます。

翻訳タブ

記事の管理のビューには翻訳タブが追加されます。
翻訳記事はこちらのビューに追加されていきます。

翻訳

翻訳申請ボタン

マスタ言語の記事の編集画面には翻訳申請ボタンが現れます。
こちらから翻訳の担当者に申請することが出来ます。

翻訳サンプル

翻訳の申請翻訳画面

翻訳するときのレイアウトがこちらです、左にマスタ言語、右に翻訳言語となっております。
これは使いやすいですね!
翻訳

複数言語対応で押さえたいポイント

キャプチャをご覧頂くと翻訳しやすいUIが標準で提供されているので是非使いたいですね。
ただ幾つか気を付けるポイントもございます。

翻訳記事ごとにカテゴリの設定は出来ない

記事を管理しやすくする・検索しやすくするためにカテゴリの設定は不可欠です。
ただ翻訳記事ごとにカテゴリの設定は出来ず、マスタ言語の記事に設定されたカテゴリで管理することになります。
カテゴリはロール、権限セット、またはプロファイルごとに制限が出来ますが
例えば海外拠点では全く違うカテゴリ構造を翻訳記事に設定する、という要件には対応出来ません。

翻訳記事は承認プロセスのフローに乗せることが出来ない

翻訳が完了した時に承認申請し、本社のユーザが承認して記事を公開したいという要件はありそうですね。
しかし翻訳記事は承認プロセスのフローに乗せることが出来ません。
解決策としてナレッジには記事の割り当て機能がありますので
翻訳が完了した場合は任命先に承認するユーザを設定する、という運用にすれば対応出来るかと思います。
翻訳記事を割り当て

翻訳記事の最終公開日はマスタ言語の記事の最終公開日となる

翻訳記事の最終公開日はマスタ言語の記事の最終公開日が入る仕様となっております。
翻訳記事の公開日を別で管理したい場合は日付型を入力するカスタム項目を設けるなどの対応が必要になります。

記事の公開時刻は公開をスケジュールしたユーザのタイムゾーンに依存する

ナレッジには記事の公開をスケジュールする機能があります。
記事を公開複数言語対応をするといつ公開されるか気になるところかと思いますが、
こちらはスケジュールしたユーザのタイムゾーンに依存します。
(GMT+09:00) 日本標準時のユーザが2016/8/1に記事公開をスケジュールした場合は日本時間の2016/8/1 00:00に公開されます。

まとめ

複数言語対応でもナレッジのクセを押さえることは重要だと思います。
ナレッジは標準で提供されている機能がリッチなのでうまく利用していきたいですね!