はじめに
こんにちは。山下です。
年内最後のブログ更新!
多忙な私のマネージャーに代わり、山下よりお送り致します。
私は今年度社会人となり、テラスカイに入社しました。
テラスカイを選んだ理由の1つとして、常に新しいことを学び、お客様の業務効率を高めるために活かしたいという気持ちがありました。
実際、Salesforceのバージョンアップは年に3回行われており、Salesforceに触れてからこの半年間で蝶(Spring'16)と花火(Summer'16)と雪だるま(Winter'17)を見たように、スピード感ある情報にアンテナを張って過ごす必要を感じています。
現時点での知識はわずかながらも、Winter'17リリースノートの中から気になったことをピックアップしてご紹介します。
Salesforce全体
Lightning Experienceで項目レベルヘルプを表示
Salesforce Classicでのみ表示されていたヘルプが今回のリリースでLightning Experience、Salesforce Classic、および Salesforce1モバイルアプリケーションのすべてのバージョンで使用可能になりました。
Lightning Experienceで複数レコードをすばやく作成
Lightning Experienceで、[保存&新規]ボタンを使用した繰り返しレコードの作成が可能になりました。
Classicでしか使えていなかった機能がLEXでも使えるようになってきました!
バージョン履歴の削減によるSandboxサイズの制御
本番組織から取り込むバージョン履歴の量を最小限に抑えると、Sandboxのコピー時間を短縮できるようになりました。
Lightning Experience
Winter '17 の Lightning Experience で使用できない機能
リリースごとにLEXの対応機能も増えていますが、Salesforce Classicで使用できる機能と比較した、制限事項や使用できない機能は要チェックです!
セールス
生産性機能
リストビュー
- インライン編集でクリック数と時間を削減 (ベータ)
リストビューのLightning Editを使用すると、レコードを開かずにリストビューから直接編集が可能で複数レコードを同時に保存できます。
この機能は、Lightning ExperienceとSalesforce Classicの両方で使用できます。 - 複数のレコードに対するカスタム一括アクションの実行
Lightning Experienceリストビューで複数のレコードを選択する機能が付いて、ボタンをクリックしてカスタム一括アクションを複数レコードに一度に実行できるようになりました。
この機能は、Lightning ExperienceとSalesforce Classicの両方で使用できます。
Googleインテグレーション
- ソフトウェアをインストールせずにGoogle カレンダー™ から Salesforce への予定の同期 (ベータ)
Googleカレンダーと互換性があるLightning Syncで、Googleカレンダー上の予定を簡単にSalesforceに取り込めるように設定が可能です。
Lightning Syncは、Lightning ExperienceとSalesforce Classicの両方でLightning Sync管理できます。 - さまざまな色を使用したカレンダーのカスタマイズ
こちらはLightning Experienceのみでの対応ですが、実務や個人的な好みに合わせてカレンダーのさまざまな色の変更が可能になりました。
色を選択するだけでなく独自の色を作成し、カレンダーにテクスチャをプラスすることもできるようです。
Googleカレンダーを使っていた方には朗報ですね~
Salesforce上で使い慣れた配色のままスケジュール管理が可能になります!
Sales Cloudのその他の変更
- Lightning Experienceで編集可能な [確度] 項目
商談所有者は、Salesforce Classic に切り替えることなく、 [確度] 項目の編集が可能になりました。
コミュニティ
コミュニティテンプレート
- 一目で確認できるリスト
アクセス権を持つオブジェクトのリストビューを、コミュニティユーザが作成できる機能が追加されました。 - 新しいリストビューレイアウトの誕生
「標準」のビューが導入されました。このビューは多数のコンポーネントが含まれるページに最適です。
コミュニティのビューオプションが以下の3つになりました。
- 「フル」 : 幅広いページで、レコードの詳細が表示され、無限にスクロール可能
- 「コンパクト」 : 列幅が狭く、主にレコードのタイトルが表示され、システム管理者が一度に表示できるレコード数を選択
- 「標準」 : 「フル」の幅広いページレイアウトに「コンパクト」の制限されたレコード表示が加えられ、場所を取る行レベルのアクションとリストビューアクションが取り除かれている
今までコミュニティユーザは個々のビューが作れず、システム管理者の方に作ってもらっていたかもしれませんが、これからはコミュニティユーザ自身でビューが作れます!
Chatter
Chatterフィード
- フィードでの動画の直接再生
動画をフィードでインライン再生する機能が、Lightning Experienceで使用できるようになりました。 - リッチコンテンツとインライン画像の使用可能な場所の増加
投稿やコメントにリッチコンテンツが使用できるようになり、太字、斜体、アンダースコアの使用に加え、インライン画像の追加が可能になりました。この機能は、Lightning Experienceでのみ使用できます。
Classicだけで使えていた機能の他に、インライン画像の追加がLEXでのみ可能となりました。
画像に対してコメントを登録する、といったことなく、投稿だけで完結できそうですね!
モバイル
Salesforce1
BlackBerryデバイスでのSalesforce1モバイルブラウザアプリケーションのサポート終了
カスタマイズ
全般的な管理
- 数式で作成されるオブジェクトあたりのリレーションの拡大の増加
オブジェクトあたりの一意のリレーション数が10から15に増加しました。
大量の参照オブジェクトがあり、数式が作れない!なんてことはありませんでしたか?
15まで拡張されたことで今までトリガでやっていたことが数式でできるようになるのではないでしょうか?
リリース
クイックリリースのスケジュール日数の増加
検証をクイックリリースできる時間枠が4日から10日に延長されました。
土日や連休を挟んでクイックリリースができなくなってしまうなんてことも今後はなくなりますね!
変更されたオブジェクト
AccountとContact
地理情報クリーンアップルールを有効にすることで、レコードの作成・更新時に地理情報項目が自動的に追加・更新されるようになりました。
OpportunityLineItemSchedule
OpportunityLineItemレコードが以前にスケジュールを設定した商品に作成されると、OpportunityLineItemScheduleレコードも作成されるようになりました。
おわりに
改めて、LEXの対応機能が増え、新たに便利な機能も追加されており、今後のバージョンアップにも更に期待したいです。
正直、目の前の仕事に必死で視野が狭くなりがちなことも多々あり、既存の技術を習得しつつ、進化し続ける技術のキャッチアップをしていくことはとても大変です。
日々の気づきを大切にし、テラスカイの技術者の一員として自信を持って活躍できるよう努めてまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。
それでは皆様、良いお年を。