こんにちは。2015/02/15にSpring'15がリリースされますね。今回はリリースノートの中から、私が気になったものをピックアップしてご紹介したいと思います。 各機能名をリリースノートへのリンクにしてあるので、詳細をお知りになりたい方はリリースノートをご確認ください。(2015/01/13現在、英語のリリースノートになります。) また、各機能はEditionだけでなく、Device(PC/Mobile/Tabletなど)によっても利用できたりできなかったりがあるようなので、利用する際にはその機能が想定している環境で使えるかどうかは事前に確認することが必須です。
General Enhancements 一般的な機能拡張
2つの大きな変更があります。
・レコードの作成・更新時のインデックス生成スピードの向上
・Tokenizerの改善
これまで、一度に大量にレコードを投入した際などにインデックスの生成までのタイムラグがあり、検索してもHitしないことがあったりしましたが、改善されるようです。また、検索アルゴリズムが変更され、より的確な検索結果が取得可能になります。 標準の検索機能だけでなく、SOQLにも影響があるようですから既存のアプリケーションへの影響の確認を行っておいた方がよさそうですね。
Analytics
いよいよWaveの登場です。これからの使い方等要チェックです。 予習としてこちらも合わせてご確認ください。(Dreamforce'14現地レポート Analytics Cloudが巻き起こすWAVE)
Mobile
詳細待ちですね
Communities
コミュニティの管理設定ページがまとめられるようです。 現在Sitesの設定ページに飛んだり、カスタマイズしていて迷子になることも多いので助かりますね!
Buliderの使い勝手の向上などが図られます。どこまでBuilderで実装できるのか?個別開発はどこから必要なのか?今後Communityを作成する際には、そのあたりの見極めが重要になってきそうです。
Sales Cloud
いよいよ待望の重複機能が正式にリリースされます。重複のないデータが登録されていることがCustomerCampanyへの第一歩でしょうか?システム構築時に常に悩むこの問題を標準機能である程度カバーできるというのは大変嬉しい機能です。Data.com機能に含まれていますが、Data.comライセンスはなくても使えるようです。 また、カスタムオブジェクトでも使えますし、クロスオブジェクトでも重複チェックができるようです!
レコードタイプごとに、最小限の入力項目とそのフェーズでのガイドラインを表示可能なS1ページ。 セールスパス+メモ機能+地図でより、Mobileからの営業マンの商談更新が簡単になり、バックオフィスやマネージャはそのリアルタイムな商談更新を更なる売上のための戦略に使うことができるようになります。
Service Cloud
Consoleでサポート担当者がよく行う操作をマクロ登録しておくことができるようになります。(エージェント毎に可能) Eメールにテンプレート差し込みし、CCにスーパーバイザを設定して開いたのち、ステータスも合わせて変更してから送信といった、これまで複数回クリックが必要だった処理がマクロで1アクションでできます。
Chatter
これまで自分が所有するファイルのみの同期でしたが、今回から他ユーザの所有ファイルも同期されるようになります。またレコードタイプとページレイアウト機能が追加され、社内にファイルサーバにあるファイルも含めてファイルの一元管理がより実施しやすくなります。
Chatterフィードの右肩にある▼にTODO作成が追加されます。Chatterで会話している中で、そのままタスク化できるのはありがたい機能ですね!
Salesforce Reporting
事前に設定した条件を満たす場合に、サーバ側でレポートが実行され、その結果がメールやChatterに投稿されます。これまでもシステム管理者が設定したレポートに関してはメール通知を実装できていましたが、これからはユーザが自分の気になるレポートを登録しておきSalesforceからPUSHされる形で情報を取得できます。一定期間経過した自分が担当のケース一覧レポートを受け取るなどの使い方ができそうです。
Force.com カスタマイズ
オブジェクト設定の項目一覧のページにて、インデックス対象の項目がわかるようになります。カスタムでインデックス生成をサポートにお願いしている項目に関しても確認できるようになります。複合インデックスとかどう見えるのか気になりますね。。。
Lightningシリーズのひとつですね。これまでApexTriggerなどを使ってプログラミングしないといけなかったものが、Builderを使って可能になります。 関連レコードを作成したり、更新、メールを送信、承認申請をあげるなどプロセスの自動化ができます。もちろんBuilderからApexを呼び出すことも。
ロール階層による共有の場合は直属の上司だけでなく、上司と同一ロールにいるメンバにも共有されていましたが、直属の上司(マネージャ)にのみ共有するといった設定が可能になりそうです。
Force.com 開発
4日以内に、変更セットをリリースして「確認」OKになっているものに関しては、全テスト実行なしにリリースができます。これまでユーザへの影響を考えて休日や夜間に実施していたリリース作業の時間が大幅に短縮できますね!"No more お泊りリリース"です。
テストメソッド内で共通のテストデータの作成が可能 これによりテストメソッドの都度レコード生成&Rollbackしなくても済みテスト実行時間の短縮が可能に テストメソッド1で変更された値はテストメソッド2には引き継がれない。 同一テストクラスに複数 @testsetupがいる場合その順序は保障されない
その他開発者が目を通しておいたほうが良さげなもの
今回標準機能で追加されるものに関して、APIやApexも拡張されています。バリバリコーディングの方はこちらから先に目を通して気になるものを、確認するというのも効率的かもしれません。
以上 年々リリースノートのボリュームが増えていき、確認を後回しにしてしまっている方々に少しでも役に立てば幸いです。