今年もいよいよはじまりましたDreamforce2015。
テラスカイからは20名強がSanFranciscoを訪れ、ブースの対応や最新の情報の収集にあたります。最大の目的は、いまや世界一の集客を誇るDreamforceの熱気を直に感じることですね!
1日目のKeynoteはPartnerKeynoteから始まりました。今回数あるKeynoteセッションでもPartnerKeynoteから始まったというのは、パートナーとしてSalesforceを盛り上げていきたい私たちにとっても大変意味のあることでした。このKeynoteでは、現在ユーザが最も求めているのはスピードであり、パートナー企業がお客様の求めているものをスピーディーに提供可能なプラットフォームをこれからもSalesforceが提供し続けていくというメッセージが込められていたように感じました。Trailheadなどを有効活用し、我々もSalesforceの革新スピードに置いて行かれないように常にアンテナを張り続けなければなりません。
また、午後からはCustomerSummitというかたちで、日本Customer向けにSalesforceのサポートの考え方や、これからのRoadMap等について紹介いただくセッションがあり参加したので、その中で印象に残ったものをいくつかピックアップして紹介します。(もちろんいつものSafeHaborから始まってましたのでご留意ください。)
SalesCloud RoadMap
Winter'16にてSalesCloudを中心に提供が始まるLightningExperienceですが、その見た目の刷新と共に多くの機能追加が今後も継続して行われ、現在営業が日々の活動においていろんなサービス(スケジュール、メール、メモなど)を利用しているところをSalesCloudに集約して、よりスピーディな営業活動の展開が可能になります。
- メールオブジェクトが新設(現在はTASKと共用)されることになり、顧客へのメールによる活動をより詳細に管理できるようになります。Office365やgmailとも連動可能。
- メモ機能の強化で、オフライン利用・ファイル添付などが可能に
- カレンダー機能強化(googleのカレンダーとSalesforceの行動予定がまとめて確認できるカレンダー)
- Salesforce App for outlook
SalesforceIQ
今回、メインの会場でも大きなスペースを割いて紹介されているSalesforceIQ。詳細はまだまだ不明なのですが、どうやら中小規模の企業向けをメインターゲットとしてSalesCloudに追加される機能のようです。メール機能がよりSalesCloudと密接に統合され、メール内容から顧客リストを作成したりといったことが可能になるのではと考えています。こちらについては明日以降も引き続きリサーチしてみようと思っております。
LightningExperience
もちろん今年の最大の目玉はLightningExperienceでしょう!こちらについては、今後のKeynoteを受けて詳細な内容をお伝えできると思いますが、今日のお話で興味深かったのは、既存のVisualforce資産とLightningExperienceとの関係性についてでした。Salesforce社としても今後既存のVisualforceをLightningAppBuilder上で配置可能とし、できる限り新たなコストを掛けずに移行できる方法を提供していかれることを考えているようでした。実際に利用する我々の移行プロセスとしては、以下になるのではと推測します。
- AppBuilderを利用してVisualforceページを配置し、動作検証を行う。
- 機能的に問題なければ、次の3~5のいずれかのアクション、問題があれば5のアクション。
- 機能が充足されているので、そのまま利用する。
- 既存のVisualforceページにLightningDesignSystemを適用して、UI的にもLightningExperienceに近づける。
- LightningComponentとして再構築。
コストは3<4<5の順に高くなります。
AnalyticsCloud
AnalyticsCloudの開発メンバの方から、その技術的な側面をお伺いすることもできました。個人的にはこの話がとても興味深かったです。
開発にあたって、なによりも注力されたのはそのレスポンシブな操作性とのこと(ここでのレスポンシブとは、ユーザの操作に対してより柔軟に素早く結果を表示するという意味)。
ユーザがある切り口でデータをビジュアル化したいと感じたときに、その表示までに時間がかかるようだとユーザは何をひらめこうとしていたのかを忘れてしまう。よって、素早く結果をビジュアライズし、ユーザの次のアクションを提案可能にするため、クエリをキャッシュするなどのAnalyticsCloudで用いられている技術的な側面について教えていただきました。ここでも、やはりスピードが大事ですね。
最後に
これまでもその開発スピードには定評があったSalesforceでしたが、Lightningを含め、さらにその開発スピードをあげることを可能とするプラットフォームへと進化していこうとしているのではと感じています。それはSalesforceを利用してさらにその先にいるエンドユーザ、クライアントに対してもっと早く価値を提供していくことの重要さを考えながら、残りのDreamforceを楽しみたいと思います。
Dreamforce期間中は参加メンバから、次々にこの熱気を皆様にお届けできるようBlogをアップしてまいりますのでお楽しみにください!
また、LightningComponentをノンコーディングで作成できるSuPICEのデモをMOSCONE Northでご覧いただくこともできるブースを出しておりますので、SanFranciscoにいらっしゃる方は是非、お立ち寄りください!!