みなさんこんにちは、Dreamforce'16に参加している石川です。
会場はお祭り感が凄いです。
私はCommunityCloudに関係するセッションに幾つか参加して参りました。
Planet Fitness社の事例
Planet Fitness社はアメリカでフィットネスジムを運営している会社です。
Planet Fitness社ではジムのお客様とジムのオーナーがコミュニティユーザとなっておりました。
機能は以下になります。
ジムの開店の管理
- ジムのオーナー(取引先責任者)
- フランチャイズ契約(商談)
- ジムを立てる場所の分析(アナリティクスクラウド?)
- ジムの建設の管理
サービスの管理
- お客様サポート(ケース)
- キャンペーンのプロモーション
- オーナーとの関係強化、業務のサポート
フランチャイズ店へのサポート
- 規則の指導
- 運営の指導
- 運営に関する知識の共有(ナレッジ)
- 売上・目標
以上、多岐にわたってSalesforceを活用しているようです。
特に取り上げていたのはオーナーとの関係強化の部分で、
運営しやすいように情報を提示することと
これからジムを運営する人のためのポータルサイトを作っているという点でした。
ジムを建設する為の土地選びもコミュニティから可能で、さらにその近辺のジムの利用者情報も提示しているようです。
The Container Store社の事例
The Container Store社は収納用具を専門に扱う販売業者です。
The Container Store社では他社の販売業者・収納用具メーカーの社員がコミュニティユーザとなっておりました。
一度購入したお客様に対するアプローチをこの販売業者に請け負ってもらうことで販売サイクルを確立しているとのことです。
先ほどのPlanet Fitness社に比べますとやや小規模ですがエンハンスしていくようです。
具体的には以下の機能を利用しておりました。
- Salesforce上のお客様情報や販売元情報を販売業者に提供
- Chatterを利用したメーカーの社員・別の販売業者との連絡
- 他社の販売業者にリード・商談を作成可能にし、社内の営業とのコラボレーション
今後は
- スケジュール管理機能
- 店舗管理機能
- 見積作成機能
- Eコマースサイトの開設
などを予定しているとのことでした。
LightningCommunityに関して
LightningCommunityの紹介もございました。
紹介されていたのはpatagonia社のコミュニティです。
左にメニューがありヘッダー・コンテンツというページ構成はコミュニティビルダーのテンプレートかと思われます。
細かい動きはコミュニティ用のLightning Componentを利用しているようで、写真をクリックすると
このような動きする作りとなっておりました。
コミュニティビルダーを利用した際の考慮事項として
- 標準提供されているコンポーネントは既にJSとCSSを持っているので細かい調整にはJS・CSSの上書きが必要になってくる、
ただ別のコンポーネントの動きに影響しないように正しく要素のID・Classによる指定が必要 - 1つの構成で異なるコンテンツを表示出来るような設計を心がける
- 再利用を考えてLightning Componentにはデザイントークンの定義とユーザ設定可能なプロパティの付与を心がける
と紹介されておりました。
その他のコミュニティの活用
BtoBのEコマースとしての活用も既にアメリカではあるようです。
まとめ
アメリカではお客様との関係強化、データ分析などを目的にコミュニティの導入が盛んな印象を受けました。
大規模な事例を伺ったことで企業ごとにお客様に対するアプローチがさまざまであり
コミュニケーションからブランド力を強化するという難しさやその面白みを感じることが出来ました。
CommerceCloudとの関係もありますし、コミュニティが熱くなるのではと思います。
またコミュニティビルダーのデモを拝見し、実装のイメージが湧きました。
効率的な開発には標準コンポーネントをうまく利用することが分かり
(Salesforce開発者であっても)JS・CSSの深い知識が必要になってくると感じました。