Dreamforce2016 Day3:ServiceCloudロードマップとFSL

初日のトップバッターに続いて2度目の登場の佐野です。去年セールスフォースドットコム社から転職したのですが、転職したことをご存じない元同僚数名から「ブログ見てビックリしました」と声をかけていただきました。ありがとうございます&今後もよろしくお願いします。

Dreamforceに参加された方、楽しめましたか?参加した事がない方、来年こそ参加しようと思われましたか?
AIの情報合戦から始まりました。まずは事前情報として、Oracleサミット初日にぶつけるタイミングで「AI アインシュタイン」をセールスフォースが発表しました。それを脅威に思ったのか、Dreamforce開催直前に「IBM/AMAZON/GOOGLEなどがAI団体設立」の記事が出ました。IBMのWATSONが有名ですが、日本企業数社で試行したろころ「難しすぎて使えない」が現状だそうです。そこに「AIを誰にでも。AIの民主化」を謳ったアインシュタインが発表されたのですから脅威に感じるでしょう。ただ、個人的にはAIそのものよりも、AIも使った「業務アプリ」に注力している印象を受けました。

今回の特徴的なメッセージは「OHANA」です。ハワイ語で家族という意味だそうです。今までも「エコシステム」という表現でプログラム開発者にも様々な利便性を与えてくれましたが、AppExchangeが10年目に入ったのを期にさらに家族同様のつながりを大切にするという宣言でしょう。「セールスフォースを使えば一人になんてさせないぞ」って感じでしょうか。

NotAloneセールスフォースはご存知の通りマーク・ベニオフ氏がOracle副社長だった時に「自分がサポートしているSiebelよりもAmazonストアの方が複雑なのにSiebelはどうしてこんなに難しいのでしょうか」と一念発起して立ち上げたクラウドサービスです(1999年創業の時にはクラウドという言葉はありませんでした)。当初から「No Software」をコンセプトに広がってきました。最初は顧客接点を登録するだけのシステムでしたからそれほど複雑な事を作る仕掛けではありませんでした。それがいまや8つのクラウドを提供する巨大なプラットフォームになりました。今年は特に、サービスクラウドが熱い!と感じました。まずはサービスクラウドのスタック(層別機能)からみてセールスフォースがどれだけ充実しているのか見てみましょう。

Stack上の段は「顧客接点」です。従来からオムニチャネルサポートという機能がありましたが、今回はLiveMessageという機能が追加されました。音声電話やLINEなどのチャットに対応するとの事でした。真ん中の段は「技術者手配のサポート」です。技術者の手配を自動的に行うFieldServiceLightningがリリースされたのはご存知だと思いますが、その機能がさらにアップされていました。下の段は「ビジネスプロセス」です。アインシュタインがサポートしてくれるのでしょう。

ServiceCloudのロードマップは次の通りでした。

RoadmapFieldServiceLightning(FSL)は、CASEなどから出した作業指示に対し、技術者の空き状況やスキルなどから技術者を自動/手動で割り当てるという業務アプリです。日本語化もされています。ガントチャート上でスケジューリングできます。

Gantt専用のスマホアプリが発表されました。オフライン機能もデモされていました。

APPFSLのロードマップです。複数日に亘る手配はSummer17に出るようです。

FSLRoadmapある程度のカスタマイズを許しているため業務構築部品として使用出来るところが面白いです。これからが楽しみなプロダクトです。


<Dreamforceフィードバック勉強会>

今年もやります!『TerraSky Power Night Dreamforce Feedback!! 』
Dreamforceに参加したテラスカイのエンジニアが、現場の生の情報をテクノロジーカットでお伝えします。
またとないこの勉強会にぜひご参加ください。Dreamforceについて語り合いましょう!

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