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量子コンピューター分野でIBM Qシステムを使用して教育と開発を行う業界初のコンソーシアムを設立

2019年7月17日
株式会社テラスカイ

テラスカイ、量子コンピューター分野でIBM Qシステムを使用して
教育と開発を行う業界初のコンソーシアムを設立

株式会社テラスカイ(本社:東京都中央区 代表取締役社長:佐藤 秀哉、以下:テラスカイ)は量子コンピューターを使った課題解決を目指す子会社、株式会社Quemix(本社:東京都中央区 代表取締役CEO:竹澤 聡志、読み:キューミックス、以下:Quemix)を設立しました。

Quemixは、IBM Qの適用可能性について企業やソフトウェアエンジニアを教育するための「量子コンピューティング・ラボ」を立ち上げ、参加企業を6社募集します。

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■量子コンピューター市場の創造をめざすQuemixを設立

「テラスカイは、2018年にR&D部を設立しました。機械学習などの研究を進めるうち、従来のコンピューティングリソースによる解決には限界があることがわかり、量子コンピューター・量子アニーリングマシンの調査研究も進めてきました。その中で、組み合わせ最適化の手法で解くことが適切な問題であるにも関わらず、機械学習ソリューションを無理に適用させるといったミスマッチが発生している事例があることが判明しました。

そこで、技術進化が著しい各種ソリューションの中から、お客様の課題にとって最適なソリューションを提案することに社会的使命を感じ、2019年6月19日にQuemixを設立しました。機械学習や数理最適化などの技術のほか、量子コンピューターや量子アニーリングマシンなどを最適な形にミックスし、提供出来ることを強みとします。

■世界初の企業主体のコンソーシアムを立ち上げ

IBM Q Networkは、世界中の60以上の組織に量子に関する専門知識とリソース、クラウドベースの量子ソフトウェアおよび開発者ツール、ならびにIBMが一般公開しているIBM Q Experienceヘのアクセスを提供しています。また、優先アクセス権を契約しているユーザーへは、最も先進的かつ商用レベルのスケーラブルな近似ユニバーサル量子コンピューティングシステムへのアクセスを提供します。 QuemixはIBM Q Experienceへの優先アクセス権を持つことになります。

さらに、IBM Q Experienceは、1000万を超える実験を実行し、第三者として170を超える研究論文を発表した14万人を超えるユーザーをサポートします。また、開発者が量子計算プログラムを作成して実行するためにQiskitをダウンロードした回数は21万回を超えました。

IBM Q Network、およびすべてのパートナー、メンバー、およびハブのリストについて詳しくは、https://www.research.ibm.com/ibm-q/network/を参照してください。

多くの企業から量子コンピューティングには期待が寄せられている一方で、量子コンピューティングに対する教育や理解の不足から、企業が研究開発活動を進めるにも限界があります。

そこで、Quemixは企業がこのようなハードルを乗り越え、量子コンピューターに関する議論・研究を活発化させることを目的に、「量子コンピューティング・ラボ」を立ち上げ、企業の研究開発活動を支援いたします。このような民間企業のみで構成されるコンソーシアム設立は世界初であり、コンソーシアム参画企業に対しては、量子コンピューターの利用以外にQuemixが以下の支援を行います。

  • メンバー企業の研究者に対する、量子コンピューターの教育
  • メンバー企業内で現在のコンピューターでは解決が困難な問題の発見を支援
  • 量子コンピューターを使った問題解決の検証

コンソーシアムの立ち上げについて、日本IBM執行役員 森本 典繁氏は、以下のように述べました。

「この度のQuemixによる「量子コンピューティング・ラボ」設立によって、多くの企業が量子コンピューターに対する理解を深め、この分野の研究、利用が発展していくことと期待しています。」

IBM森本氏とQuemix竹澤

左:日本IBM 執行役員 研究開発担当 森本 典繁 氏
右:Quemix 代表取締役CEO 竹澤 聡志

■「量子コンピューティング・ラボ」加盟企業の募集について

Quemixでは、本日よりコンソーシアム参画企業を、最大6社募集いたします。参画企業には、7月以降、研究者の育成などの支援を行い、企業内の課題の探索を共同で進めて参ります。

<Quemixについて>

Quemixはテラスカイの100%子会社で、主に以下の事業を行います。

  • 量子コンピューターと従来の古典コンピューターによる解法(機械学習、ディープラーニング、遺伝的アルゴリズム、数理最適化など)を組み合わせた企業向けソリューションビジネス
  • 量子コンピューターを量子化学や機械学習に適用することや、材料開発への応用などの研究活動
  • 量子アニーリングマシンや半導体ベースのアニーリングマシンの活用支援
  • https://www.quemix.com/

    <IBM Qについて>

    IBM Qは世界で最も進んだ量子コンピューティングの提案であり、量子優位性のために、科学を推進し、商用アプリケーションを開拓することに焦点を当てています。 IBMの量子コンピューティングへの取り組みの詳細については、https://www.ibm.com/ibmqをご覧ください。

    *本文中に記載された会社名、サービス名等は該当する各社の登録商標です。

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