Salesforce導入支援

CoEアドバイザリーサービス

CoE(Center of Excellence)とは

    各ITプロジェクトの知見を集約し、全体最適化を図る組織横断的チーム

CoE(Center of Excellenceの略)は、社内の様々なITプロジェクトにおいて得られた知見やベストプラクティスを、他のプロジェクトに適用する役割を持つ仕組み/組織のことです。
プロジェクトにおけるベストプラクティスを集約、適用、運用することにより、システムの導入や運用の効率を飛躍的に向上させます。専門知識を持った人材を組織横断的に配置することで、各プロジェクトを横断的に管理し、システム全体の統率を図ります。

女性がボードに何かを書きながら他の二人に話をしている様子

Salesforceの導入において、なぜCoEが必要なのか

部門や事業部単位で導入される事も多いSalesforceですが、特に次のような場合にCoEの設置をおすすめします。

CoEの設置を強くおすすめするケース
・Salesforceを全社共通のプラットフォームとする
・Salesforce上に複数のアプリケーションを稼働させる
・グローバルにSalesforceを展開していく

このような場合、各プロジェクトチームがそれぞれに最適なアプリケーションを開発したとしても、次のような問題を引き起こしてしまう可能性があります。

Salesforceの大規模展開時に発生しやすい問題
・重複する機能をプロジェクトごとに別々に開発してしまう
・アプリケーションごとに標準オブジェクトに対する業務ロジックの競合が発生してしまう
・組織全体でのデータ処理量を考慮せず、ガバナ制限に抵触しエラーを引き起こしてしまう

このようなトラブルを未然に防ぐためには、個々のプロジェクトやアプリケーションごとではなく、Salesforceシステムの全体を考慮した設計、運用が重要です。しかし、プロジェクトごとに他システムの情報収集から始めていては、余計な時間とコストがかかり、拡張性に優れたSalesforceでさえも、スピーディーに展開していくことが難しくなってしまいます。

CoEが実現すること

開発と運用の標準化で運用負荷を低減し、全社展開を促進します。



標準化ガイドラインの策定
開発、運用を標準化し、ガイドラインを策定します。これにより、設定から開発、運用に至るプロセスが効率化され、品質を維持したままで、大規模/複数アプリケーションの展開をスムーズにします。

最適なシステムアーキテクチャの設計
SalesforceやSalesforceに連携するシステムの特性を考慮した全体設計を長期的な視点で行います。他拠点へSalesforceを展開したり、アプリケーションを追加する際の不整合を防ぎます。

ナレッジの集約、展開
社内のみならず、外部のパートナーやエキスパートから得られたSalesforceに関する知見をCoEに集約させ、他のプロジェクトへ展開します。こうしたサイクルを繰り返すことで、複雑な技術要件への対応力が自然と磨かれ、迅速で柔軟な対応が可能になります。ユーザーの要望を基に、Salesforceを活用できるようになり、Salesforceの定着が進みます。

新機能評価、ロードマップの策定
Salesforceの新機能やAppExchange(Salesforceマーケット上でダウンロードできるビジネスアプリケーション)を評価するなど、PoCを実施して業務への適用を検討します。また、将来的なSalesforceの利用拡張や、連携を含めたロードマップを中長期的な観点から策定する支援を実施します。

導入事例

AGC、顧客エンゲージメント向上に向け 日本・アジアの全事業部門でSalesforceを実装。
DXを見据えた「標準CRM構想」と「CoE(Center of Excellence)」とは

AGCは現在、日本を含むアジアの全事業部門(カンパニー/SBU)でのSalesforce実装プロジェクトに取り組んでいる。日本を代表するグローバル企業であるAGCは、カンパニーごとに事業領域やビジネスモデルが異なり、全部門でのSalesforce導入は容易ではない。AGCでは、「CoE(Center of Excellence)」の考え方を取り入れ、システム全体の統率、標準化を目標に「標準CRM構想」を固めてから、各部門への導入を進めている。

AGC導入事例

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「IT小売企業」への変革に向け、カインズがSalesforce開発の内製化を推進
リリース管理ツール「Flosum」と横断組織「CoE」を導入した仕組みづくりの秘訣とは

ホームセンターチェーンのカインズは、デジタル戦略の一環として、Salesforceによるシステム開発の内製化を推進している。その適用範囲の拡大にあたって、テラスカイのサポートを受けながら、Salesforce向けのリリース管理ツールである「Flosum」の導入と、Salesforceの横断管理チーム「CoE(Center of Excellence)」の設置を並行して行った。これにより、同社ではSalesforceによるリリースのサイクルを迅速化し、その適用範囲の拡大を実現している。

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